私はトルコ円が、東京金融先物取引所(くりっく365)に上場されてから一貫して主張をしてきたことは、
トルコ円は壊滅的な下げが来るから、先ずは売りなさい
という話をしてきたのです。
その理由から、お話ししていこうと思います。
新規上場商品の説明
世界にはいろいろな取引所があります。今回は日本の取引所を中心にお話しをしていきましょう。
みなさんは株式を売買するのであれば東京証券取引所がメインになり、商品であれば東京商品取引所になることを知っていると思います。
これらの取引所は、昔は官営でしたが今は、郵便局やJR、NTTと同じように民営化をされています。
この公設の取引所が民営化をされるのは世界的な流れであり、アメリカなどは、ほとんどの取引所が民営化をされ、さらにアメリカの取引所が欧州の企業に買収されるように、M&Aも活発に行われているのがトレンドになります。
つまり、政府主導から民営化が主流になっており、トレンドでもあります。
日本もその例にもれず、民営化をしています。
今回は株式の新規上場についてのお話しをしましょう。この株式の新規上場ではIPOと言います。
以前にもお話ししたように日本語で新規上場といえばだれでもわかるのに、IPOなんていうと意味がさっぱりわからなくなるのに、金融関係者は好んでこのIPOという言葉を使いたがります。
要するに、何も知らないのに、難しい言葉を使って何も知らないことを隠そうとしているだけの話なので、こういうのにまともにお付き合いをしないようにしましょう。
つまり金融用語で難しい言葉が出てきたら、何かの言葉に必ず置き換えることができますので、置き換えて小難しい文章を読んでいけばたいていのことは理解できるようになります。
私からみれば、金融関係者やマーケット関係者などは現場にいた経験からは無知の極みであって、その無知を隠すために一生懸命、難しい言葉を使いたがる傾向がある、というのが今も実情でしょう。
知識など金融マンとみなさんでは大差はないというのが素直な感想です。
市場のプロとか自分で言う人には警戒をしたほうがいいでしょう。
日本の株の新規上場が好景気のときになぜ、いつもブームになるかのお話しをしておきましょう。
株の新規上場というのは、たとえ話にすると、プロ野球のドラフト会議が一番、わかりやすい例でしょう。
今年の場合は日本ハムの清宮クンなどがいい例になります。
ただ、大リーグに挑戦をした大谷クンと比較すると小粒にしか感じないのは私だけでしょうか?
とりとめもない話をしていますが、株の新規上場と、野球のドラフトというのは全く同じなのです。
たとえば、プロ野球チームというのは、毎年、戦力の変化というのはあると思いますが、でも、主要メンバーが全部入れ替わることはまずないと思います。
つまり、来年の戦力予想は非常に読みやすいのです。
つまり、誰がどのくらいの成長をするかは読みやすいのです。
ところがドラフトで新しく入ってきた新人は、どうなるか、さっぱりわからないのです。
つまり、一番にプロ野球の水に合う、合わないがまず一番にありますし、アマチュアで成功したからといって、その実力が如何なく発揮されるかは契約前には未知数なのです。
ですからプロデビューしたときに、額面以上の働きをする場合もありますし、額面以下の働きをする場合もあるのです。
つまり、その選手が10パーセント以上のチーム戦力にアップするかもしれませんし、最悪な場合はマイナスの作用を働かせる部分においては博打になるのです。
株式の上場も同じで、既存の企業も分析しつくされていますので、だいたい予想はつくものです。
そこに新規上場という、大型新人が入ってきた場合には、プロ野球の新人のようにみんなワクワクするものです。
今の新規上場でしたらメルカリになるのでしょうね。でも、期待通りに働くがどうかはわかりません。
でも当たれば、戦力のアップになるので日経平均を押し上げる効果があるかもしれません。
ダメでも、日経平均を押し下げる効果はありません。なぜなら日経平均の採用銘柄ではありませんから。
要するに新人クンや新規上場銘柄というのは競馬でいえば、万馬券になる可能性があり、買っていても投資した資金以上に損をするようなことはないのですから、博打好きにはたまらないでしょう。
ただ、プロ野球では、ダメな人はダメな烙印を押されたままですが、株の場合は、日本の景気に左右されます。
野球の新人の場合には、チームが好調でもそもそもその新人がチームになじめないのですから、ダメなものはダメであって、不調のまま引退するのでしょうが、株の場合、その会社が日本で商売をやっているのであれば、その好調の影響を受けるのです。
つまり、待望でも、期待でもなくても、新規上場株は景気に影響をされて上昇するので、活躍する可能性が高まりますので、投資成功率が高く、新規上場株は人気があるのです。
つまり新規上場株は常に人気が高いのですが、その成功率というのは好景気循環のときにおこりやすいということです。
トルコ円の新規上場はなぜダメなのか?
先にお話しをしたように、取引所は世界的に民営化の流れになっています。
つまり官営のときは赤字を垂れ流しても、政府が補填をしてくれますのでお気楽な商売でしたが、民営化になれば自助努力で黒字化をしなければなりません。
では、
手っ取り早く儲けるためには、どうするのか?
という話をすれば、新規上場を増やせば商いが活発になり、黒字化しやすい、というなんとも役人らしい発想になります。
つまり今、東京証券取引所や東京商品取引所、東京金融先物取引所(くりっく365)の新規上場商品というのは粗悪品がかなり混じっているということです。
上場が早すぎたり、詐欺みたいな商品を上場するのも常日頃です。
でも、儲かる可能性があるものはとりあえず、上場をしようという取引所の姿勢が根幹にあります。
その上、商品取引所と、くりっく365は現物取引ではなく、先物取引所になります。
つまり株のようにずっと保有していればいつか利益が乗るような代物でなく、証拠金制度なので、値段が下がれば追証がかかるのです。
でも、一般の人はお上が推奨している商品なので、これから上がるのだろうといういい加減な妄想によって、一斉に新規上場商品を買うのです。
で、下がって追証になってバーストしマーケットから退場をするのです。
先に金融マンは、新規上場はいつもこうなると知っていますので、こういう経験はみなさんに有効となるということは付け加えておきます。
新規上場商品で唯一、成功をしたのは当時の経産省主導で上場をしたガソリン、灯油という銘柄です。
このカラクリは市場価格よりも安く初値を設定したことにあります。
要するに安すぎる発会値でスタートし、国際的な原油価格も上昇したので大暴騰になったのです。
ところがトルコ円の場合の理論値はドル円とリラドルのレートを掛け算すれば、素人でも簡単に計算ができ、安く発会させることはできません。
つまり理論値どおりの発会になり、株式と同じような感覚でみなさん新規に買ったらどうなるでしょうか?
そうです。レートが割高になり、賢い人は売るのです。
となるといつか来た道で、追証がかかり、資金がなくなり、マーケットから退場させられるという、お決まりのコースです。
つまり先物市場における新規上場商品というのは初値を安く設定しない限り、鉄板の売りという傾向が存在しているのです。
でもその後の話もあり、そこで暴落してめちゃくちゃな安値になると、もともと有望なのですから、上昇するのです。
そのタイミングが今ではないのかな、とは私は考えています。
参考までにくりっく365にメキシコペソ円が上場されました。
みなさん、買っているのでしょうね(笑)。これもいい食い物にされることでしょう。
このロジックは機会がありましたらお話しをしますが、経済理論からいえば、間違いなく下がります。
実際に下がるかはまた別問題ですので、そのときにお話しをします。
トルコ円は割安
みなさんはウォーレンバッフェットという方をご存知だと思います。
おそらくマーケットでは現在、世界で一番儲けているでしょう。
参考までにバッフェットは、
仮想通貨にオプション取引があればプットを最大限売りたい
と言っています。
私もその意見には大賛成です。あんなものあがるわけがありません。
その理由もおいおいお話しをしていきます。
仮想通貨が上がると言っているのは、利害関係者、つまり仮想通貨に投資している人ですから当然です。
私は、去年の暮れに税制をみて、こんなもの投資する価値がない、と判断して止めました。
もともと、バブルだったのですから、年末の時点で。
コインチェックのような業者が現れるのも想定済みでしたし、また、おそらくあの流出は自作自演だと思っています。
絵を描いたのは、社長ではあくCFOとかいう人でしょうけどね。
またくだらないことを書きましたが、バッフェットというとバリュー投資が有名になります。
かんたんに言うと、割安なものしか買わない、という投資です。
FXの投資には、さまざまな理論値がありますが、短期はHFTというAIの取引によって是正をされています。
ただ、長期の理論値ではコンセンサスがなされていませんので、計算方法が確立していません。
私がドル円などで使っている方法で計算すると、現在2割以上、割安な状態になります。
つまり、バッフェットの方法で投資をするならば、割安のときに買うのですから、今買って、3か月から半年待てば上がってくるということになります。
その場合、レバレッジをつけないのがバッフェットの鉄則です。
バッフェットは先物取引ほど危険なものはないと常に言っています。
現在はトルコが倒産するかもしれない、とみなさんは漠然としたイメージをお持ちでしょう。
たとえば、最近では東芝が倒産しそうになりましたが、倒産しましたか?
株価が上昇するのには2-3年かかるでしょうが、たぶん2倍くらいにはなりますでしょう。
トルコの場合は、2割のアドバンテージが現在あるのです。それだけのことです。