先ず、最初にそろそろ離陸の準備にトルコ円が入ったと書いておかなければいけないと思います。
その理由はテクニカルから発生をしており、ファンダメンタルズではトルコから資金の流出が止まる可能性が高い、ということです。
ただ、こう書くと、きょう明日にでも離陸する、と勘違いする人が多いのです。
要するに最初に書いたように4-5月まで売られて、本格的に立ち上がるのには経験則やデータからは一般的には3-6か月かかるケースがほとんどです。
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トルコリラの見通しは?半値、八掛け、五割引で相場を予測【2018年】
トルコ危機が叫ばれて久しい昨今になりますが、今後もこのようなことが起こると思います。 そこで今回は、トルコ円がどこまで下 ...
内部要因的には、まだ売りだと勘違いをしている人たちが散々に売り込んでも下がらないというような現象が起こらないとダメだということです。
売っても、売っても下がらないという状態になれば、あとは上がるしかない、と考えるのです。
世の中のセンチメントがトルコは悪い、というセンチメントでしょうから、安易に売り、と思う方も多いでしょう。
そういった悪材料を全部、飲み込んでも下がらないということを確認しなければいけないと思います。
つまりテイクオフをするといっても、上昇してもせいぜい30円までいけばいいほうだと思います。
そこまで上昇すると、それ以上の価格で買った人たちのやれやれの売りがでてくるでしょうし、そこまで上昇するパワーは安値で売った人たちの買い戻しによって上昇するのです。
このことを踏み上げの上昇というのですが、これにうんちくの話を始めると長くなりますので割愛です。
おそらく、ほかのブログでこんなことを書いているブログはないはずで、こういう本質的なことを話すのには1年や2年、ゆうに話さないといけないことになります。
要するに相場の世界というのは学べば、学ぶほど疑問が出てくる世界なのです。
世界のかんたる相場師、ソロスなどは常々
「相場というものに参加費を払っても参加したいくらいで、その奥深さに引き付けられる」
と言っています。
つまり、何年かかっても、解けない疑問がわいてくる世界であって、たった10年相場やったくらいで一人前のつもりになっていると足元をすぐに掬われることになるでしょう。
さて、今後の展開というのは前回の安値というのが一番底になり、これに二番、三番底というような形になってくるでしょう。
つまり、リーマンショック以降10年近く売られた相場ですから、かんたんにここ1か月、2か月では上昇はしないでしょう。
こういう底練り、つまり3-6か月間の安値保合いが起こるのが必然になります。
こういう話というのは、経験している人は難なく理解ができるでしょうが、初心者に近い人は全く理解ができないことは承知をしています。
ですから、上記の話の半分も理解できない、という人はご安心ください。
まだ、スタートしたばかりのブログですが、アクセスがいくらあるのかもよくわかりませんが、8割、いや、たぶん9割は理解できません。
つまり、毎日の積み重ねによって理解できることのほうが相場の世界では多く、インターネットで検索したら答えが出てくるような世界ではありません。
だから、毎日、アクセスをして私の文章を読むことを推奨いたします。
でも、私の方もソロスを見習い、さらにレベルアップをしていますので、追いつくのは相当困難な作業になるでしょう。
それだけ、経済的自由を得るというのは大変な道なのです。
楽してお金を稼げる、という発想は若い人に多い特徴ですが、ご多聞にもれず、私も若いころはそういう発想でした。
そんなことはあり得ないということを早く悟った人の勝ちでしょう。
ITで成功している人たちがいっぱい世の中にいるみたいですが、たとえば、メルカリなんて何が新しいのかさっぱり理解できません。
知らない間に楽天オークションがなくなっていましたが、その間隙をついただけで、長く持つ商売のようには思いません。
要するに配送だけが便利になっただけで、遅かれ早かれ、楽天、ヤフーも追随するでしょう。
新興国での普及を目指しているようですが、似たようなサービスは新興国でも物まねでできるでしょう。
つまり、何をもって市場を占有できるのかがはっきりしないサービスだとは思います。
そういえば最近、ミクシィ―って何をやっているのだろう、と思います。
まだ、存在しているみたいですが、ラインやツイッター、フェイスブックに押されて全く存在感がないよね、と思います。
今の勝ち組でもあるラインやそのほかのSNSでもいつミクシーのようになるかもわからない状態で、その株に投資とか、私には考えられません。
バッフェットは飛行機や自動車の勃興期に数多あるその関連企業のうち生き残ったのは2-3社であって、ほとんどが倒産した、と言っている通りです。
そのバッフェットは仮想通貨など、壊滅的な結果になるだろうというのは、私も同意見です。
SBIが参入したと話題になっていますが、これからも続く下げ傾向で、人気が離散するでしょうね、としか思いません。
おそらく政府発行のデジタル通貨に移行すると思います。
そのときは第二の飛行機、自動車産業、2000年のドットコムバブルと同様、多くの会社が倒産することでしょう。
かなり話が逸れましたが、本題に入っていきましょう。
トルコ経済指標
外部リンク
このサイトはサイトのオーナーに紹介されたものになりますが、カネツなんて懐かしい名前だな、と思います。
ここの会社のオーナーは確か、清水さんといって相場師です。
もう、その代替わりはしたと思いますが、いろいろ思い出して懐かしいです。
そうそう、競馬でよく、カネツ〇〇とかいう名前のお馬さんがいますが、それはここの会社がオーナーのお馬さんになります。
カネツというと今では、株や商品ではなく、お馬さんのほうが有名ですね。
また話が逸れました。
まず、前回までになんでトルコから資金の流出が止まったのか、という話をしてきました。
その材料は、消費者物価指数と、政策金利の関係性である、と記しました。
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インフレとトルコリラ
きのう、トルコの消費者物価指数が発表され、その結果は12.5パーセントということでした。 これに対して、政策金利が16. ...
つまり、トルコの庶民やトルコに投資する人たちが、トルコリラを持っていても意味がなかったのですが、トルコ中銀が利上げを行ったことによって、リラを持つ意味が復活をしたから、流出が止まったのです。
しかし、このドル高の流れというのが今年はずっと続くでしょうから、根本的な原因である、ドル高が続くでしょう。
つまりリラドルのレートはまだドル高が続くでしょうが、逆に考えればドル高ということは、ドル円はドル高になるのですから、円安になるのです。
つまりリラ本体は安くなりますが、円安ですので、トルコ円は上昇するということになります。
ですから、どこでお話しをしたのかわかりませんが、
トルコ円=ドル円レート÷ドルリラレート
によって算出されるという話をしたのです。
つまりトルコ円が上昇するのは、ドル円がどのくらい円安になるのか、を見定めなければいけないのです。
ドル高のスピードよりドル円の円安のスピードが勝って初めて、トルコ円が上昇するのです。
こういうように因数分解をして、トルコ円の算出レートから、その値動きの根本がわかるのです。
読んでも意味がわからない人というのはユーロ円の算出の仕方をみて確認すれば、為替相場というのはきちんと調和がとれているということがよくわかるはずです。
つまり為替レートの世界というのは、掛け算や割り算をすれば、わからないレートがあっても、そのレートは現在ではそのレートはほぼ正確に推測をすることができるのです。
こういうことは実際にレートを調べてみないと納得できないものですが、だいたいインターネットで答えがわかると思っている方は実際に電卓などでやらないから、すぐに忘れるのです。
こういうことを、マメに、イチローのように毎日やらないとすぐに忘れますし、また、スマホなどで時間つぶしのために読んでも意味がないのです。
毎日の積み重ねがあなたの相場スキルを上達させるのです。
また話が長くなりましたが、
相場の分析方法にはテクニカル、ファンダメンタルズ、内部要因などのテーマがあり、このうち、最も人気があるのは、テクニカルです。
なぜなら、万人がみてすぐに売りか、買いかわかるから人気が出るのです。
それに対して、ファンダメンタルズや内部要因というのは人気がありません。
なぜなら小難しいからです。
でも、このコラムの最初の方に書きましたが、経済学者というのはかんたんに表記できることをわざと難しい言葉で表現するのです。
なぜなら、彼らの経済予測というのは全く当たらないからです。
ある意味、地震予知学者と同じです。
そもそも地震の予知がなぜ、不可能なのかといえば、地震発生のメカニズムが解明されていないからです。
ですから予知なんかできなくて当然なのに、一生懸命、予知をするために国から年間に巨額の補助金をもらうのです。
経済学も一緒で、当たりもしない経済予測に大枚をはたく国なのです。
でも、やらない訳にはいかないので国の予算は執行されるのです。
そもそも最近まで、地震の予知は地震周期説が日本は主流で、そんなものは10年前に国際的に否定されているのに、日本の官営大学のアホ先生が主張していたので、最近まで南海トラフ地震が起きるなんて報道されていたのです。
南海トラフの根拠など周期、つまり過去にこういう地震が起こったから、今後も起きる可能性がある、という小学生でもわかる根拠です。
また、自動車の自動運転を安倍さんはやる、とか言っていますが、できるわけがない、というのはすでにわかっていることなのです。
そもそも、認知技術が人間より遅いのですから、この認知技術の遅さが解消されない限り無理なのです。
もう、ミクロ秒の世界ですが、人間のほうが大差をつけて認知をするスピードが速いのです。
つまりAIは認知が遅すぎるので不可能なのです。
こういう当たり前のことを国民のほとんどの方が理解できないので、かんたんな方に流れるのは当たり前の話であって、テクニカルを勉強しようとするのです。
でも、相場はファンダメンタルズが理解できないと、間違いなく上達はしません。
今後、トルコの経済指標を書いていくことになりますが、今回は次のことを覚えておいてください。
経済指標というのは、大別すると主体によっての発表があります。
- 政府
- 企業
- 家計
経済学には上記3つの経済主体があり、それぞれの発表は、どの主体の経済発表なのか、考える必要があります。
また、別の分け方もあり、その指標が与える、経済状況の状態で
- 先行
- 一致
- 遅行
というカテゴリーを分ける必要があります。
たとえば、消費者物価指数などは一般的には遅行の項目にカテゴリーされるものであまり重視されません。
しかし経済指標の王様は、GDPという経済指標になりますので、物価というものは、非常にGDPにとっては大事なことになります。
きょうはこの2つの種類のカテゴリーに分ける方法があるということを覚えてください。
このことを知らないと、いくら経済指標の解説をしても無駄なことになります。